あらけんの引き出し

とある男子大学生の勉強目録

【書評&体験談】北欧流の幸せな生き方"Hygge(ヒュッゲ)"について考えてみる

はじめに

 今回は書評と体験談を兼ねて、北欧の生活について話します。

 

 みなさんは、2017年にひそかにブームになった”Hygge(ヒュッゲ)”という単語をご存知でしょうか。

この単語は北欧デンマークから来た言葉で、日本語では一言で言い換えることの出来ないような意味を持っています。

最近、Hyggeの日本ブームの火付け役となった、北欧デンマークのライフスタイルについての本を読みました。

その本の名は、「幸せってなんだっけ?世界一幸福な国でのHyggeな1年」。

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 この記事では、北欧ならではのライフスタイルについて、本の書評を私自身のノルウェー留学の体験と合わせて書いていきたいと思います。

 

Hygge(ヒュッゲ)ってなに?

 デンマーク語に由来する言葉である”Hygge”。

この単語の大まかな意味としては、生きていくの中での”心地よさ”を表すそうです。

”心地よさ”と聞いて、イメージできますか?

 

 実は、このような単語を持つ国はデンマークだけではありません。

少なくとも、北欧ノルウェーも似た意味の単語を持っています。

ノルウェー語とデンマーク語は似ているからかな?)

私自身がノルウェーへの留学経験があり、現地でHyggeの意味を説明してもらったことがありました。

私のノルウェー人の友達いわく、Hyggeは「友達や家族など、大切な人と過ごす温かい時間のこと」らしいです。

確かに、そう言われれば単語の意味は理解できると思うけど、日本語の一言で表現することは難しいと思います。

もちろん、英語でもHyggeに似た単語はありません。

私はその友達に、「それって、”confortable”とは違うんだよね?」と聞いたところ、「それは何か便利な物などがあって快適っていう意味でしょ!そういうことじゃない!」と完全否定されました...

 

 それに加えて、Hyggeのさらに面白い点はここ!

 

Hyggeの意味は一つではない

 そうなんです。

Hyggeの意味は一つではないんです。

先ほど、Hyggeは”生きていく中での心地よさ”と紹介しましたが、この本「幸せってなんだっけ?世界一幸福な国でのHyggeな1年」の中で、著者はHyggeとは「自分で美味しいコーヒーを入れたり、美味しいぺストリーを食べたりする至福の時間」だと述べています。

 

 ここで少し考えてみてください。

あなたは何をしている時に幸せだと感じますか?

「何をしている時に幸せだと感じるのか」という問いに対する答えが一人ひとり異なっているように、デンマーク人の中でも様々なHyggeがあるのだと思います。

国民の一人ひとりが生活の中で、それぞれのHyggeを楽しむ。

それが北欧諸国の幸福度(World Happiness Report)の順位を上げる一つの要因になっているのではないかと改めて感じました。

(北欧諸国は頻繁に、World Happiness Reportの中で上位に位置しています)

 

あなたにとってのHyggeはなに?

 今回、こうして本を読みながらHyggeについて深く考える機会を頂けました。

「日本は確かに豊かだけど、なんで幸福度はこんなに低いの?」

この問いに対する自分なりの一つの答えを導けた気がします。

この本は日本人が忘れがちな、幸せに生きる方法をイギリス人著者の体験談ベースで教えてくれます。

デンマークってどんな国?北欧ってどんな場所?というような疑問を持つ方にもオススメです。

 

みなさんもぜひ、北欧流の幸せな生き方”Hygge”について考えてみてください。

あなたにとってのHyggeは何ですか?

 

今回の記事で扱った本

・ヘレン・ラッセル(2017)『幸せってなんだっけ?世界一幸福な国でのHyggeな1年』CCCメディアハウス

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